もくじ
iPadOSで私が歓喜した4つの新機能!
先日のWWDC2019にてAppleのソフトウェアを中心に様々な事が発表されましたね。
iPhoneの最新OS iOS13は細かなUIの変更もさる事ながら、iPhoneを紛失した時に端末がオフライン状態でも、ビーコンを利用してユーザーのiOSを利用して端末がとこにあるかを検索できる機能などハードウェア機能をフル活用した新しい方法が提案されたりもしました。
その中で、一際目を引いた内容が、iPad用のOSがiOS13からiPadOSとして分離したという点でしょう。
iPadOSにはiPhoneやiPod touch用となったiOS13とは違った機能が様々追加されているようですので、今回はWWDC19や報じられている様々な変更点を追いかけてみて、私が「iPad買っといてよかった!!」と思える点を4点あげていきましょう。
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マウスが使える!
発表前からマウスが使えるようになるのでは、という噂がチラホラ聞こえていましたが、アクセシビリティの一環でiOS13ではマウスを対応したという説明がWWDCで発表されました。
これはiPadOSだけの機能ではなくiPhoneでもマウスは使用可能ですが、iPhoneでマウスが使えてもそこまで実用的なシーンを私は思い浮かぶことができませんでしたが、真っ先に思い浮かんだのはiPadでDAWが捗るじゃん!ということでした。
DTMの代表格「Cubasis」は、指先のタッチに最適化されたDTMツールですが、画面サイズが比較的大きい10.5インチや11インチのモデルでもピアノロールでノートを動かすような細かい作業はやりづらく、ペンを使ってもなんだかしっくりこない…と思っていました。
PCやMacのDTMツールの「Cubase」や「Logic」なんかはマウスで微調整がいくらでも利いてとても使いやすく、その使い方が身にしみてしまっているからかもしれませんが、「Cubasis」もタッチデバイスでいろいろ操作するよりマウスで作業したほうがストレス低そうなのになぁと思っていました。
使い辛さが高じて、結局細かい設定のいらないタッチデバイスだからこそ気軽に作曲できる「Auxy」などでループシーケンサーのようなツールに移行した経験があります…。
しかしマウスがサポートされることで、MacやWindowsのような操作性で「Cubasis」が使えるようになることでより使いやすくなるんではないかと私は今から楽しみにしています。
同様の理由で、MacやWindowsでなれている表計算アプリの「Numbers」や「Excel」なんかも使いやすくセルの移動や選択範囲の指定など指をわざわざ伸ばすのが煩わしいシーンも解消されると思います。特にSmart Keyboardなどを使用してカフェや出先の机などでガッツリ作業する時はマウスがあればもっと作業のストレスが減ると期待できますね。
前述の通り、こちらのマウスの機能はアクセシビリティの一環で、目玉機能として取り入れられているわけではありませんが、マウスの利用が可能となったのは大きな前進です。
同様にPlaystation4のコントローラ、DUAL SHOCK4やXbox Oneのコントローラが使えるようになっている事など、今まで取り入れられなかった入力部分の拡充の動きを見て、iPadの方針の変更とも見て取れる変更に新たな期待を感じざるを得ませんね!
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Apple Pencilのレイテンシーが20msから9msに!!
レイテンシーというのは遅延という意味です。
Apple PencilでiPadで字を書いた時に、少し遅れて画面に反映される、といった事を感じたことは無いでしょうか。特にApple Pencilが実装された初代iPad Proなどで感じたことがあるのではないでしょうか。
遅延は、Apple Pencilのペンで書いた入力に対し、iPadが画面の何処が入力されているか、その部分の筆圧はどうか、何を表示させるかなどの様々な処理を経て画面に表示されています。その処理にどうしても時間がかかっていました。
それが、半分以上の処理時間で済むようになったというのですから驚きです。
音楽のレイテンシーの話
似た話に、ギターアンプシミュレーターというパソコンやiPhoneやiPadなど(ここでは次からマシンと呼びます)にでギターアンプの代わりにさせるツールがあります。
そちらも、ギターをジャ~ンと鳴らした瞬間にスピーカーから音が鳴れば違和感は無いのですが、iPadと繋げているオーディオインターフェイスの能力や、使用しているマシンの能力が低ければ、遅延が発生して「ズレている」感覚を味わうことになって大変不快だったり、使い物にならなかったりする現象があります。
よく言われるのは、ギターアンプシミュレーターで人が違和感を感じない遅延は20ms程度はといわれています。人の耳はそれくらいであれば騙せるそうです。40msや60msとなると「あれ?」と感じるくらいになってきます。この差を埋めるには相当なマシン能力が必要です。
そのマシン能力を使わずにレイテンシーを埋めるために、オーディオインターフェイス自体にDSPと呼ばれるチップを搭載して、オーディオインターフェイス自体でアンプシミュレーターの処理を高速に行って出力するタイプも存在します。アンプだけでなく、リバーブやディレイなど様々なエフェクトをDSPで処理させるものもあります。Universal Audioなどがその例に当たります。非常に高いですよね。
iPadはソフトウェア的に遅延を減らした!
そんな遅延ですが、iPad OSにアップデートするだけで遅延を9msにすることができる!これは凄い事だと思います。相当ソフトウェアを工夫したんだろうと思われます。
遅延は違和感として人は捉えてしまうので、そこが無くなれば相当実用的になるんではないかと思います。このアップデートにも非常に期待しています。
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仮想キーボードがどこでも置ける!
私は左利きなのでこの機能が追加された事が凄く嬉しいんですが、どうでしょう?
iPadにキーボードは画面の下側を結構なサイズを専有するモードと分割モードが切り替えられます。その分割キーボードが更に進化して、画面のどこでもキーボードが置けるようになりました。
今までの分割は左右にキーボードが分割され、キーボードが右、左に変換の候補が表示されていて正直使い勝手はものすごく悪かったのです。
しかし今回から、iPhoneで使われているようなキーボード周りのUIがそのままカタマリの形で動かす事ができ、変換候補もそのカタマリの中から選べるのでものすごい便利になりました!!
やっと細かいことに手がまわり始めた感じがありますねー。
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iPadがMacのサブモニターになるSidecar
Sidecarは最新のMacOS Catalinaと併せて使える新機能で、Macのサブモニターとして使えたりペンタブレットとして使えるといった凄まじい機能です。
今まではiOSの「Duet Display」や「Luna Display」などが同様の機能を擁したアプリで、アプリで実現していた機能でした。
どちらも有料アプリ&サブスクリプション有で、筆圧感知や無線接続といった所でサブスクリプションで価格差があり、結構その機能を使うだけで出費が嵩む状況でしたが、Sidecarの登場で、OSの機能として搭載されたので、どちらもApple自ら機能を追加しハードウェア単位まで最適化された上に、無料で使用できるというのはユーザー視点でもかなりの驚きでした。
私もWeb制作を行っていますが、Macbook Pro1台で作業するにはスペースが足りないので、出先などではDuet Displlayを使用してブラウザプレビューやChromeのコンソールをiPadに置いてMacでコーディングするような構成で行っていたりしたので、この機能が標準で付いてくれるのがとてもありがたいです!!
しかしSidecarには必要要件があるようで、MacRumorsによるとMacにつてはiMacで2015 Late以上、Macbook Proでは2016 mid以上など比較的新しいものに限定されているようです。
iPadはiOS13が入るものなので、比較的多いとは思いますが、新しいものを持っていれば大丈夫でしょう。
macOS Catalina’s ‘Sidecar’ Feature for Turning the iPad Into a Second Display Limited to Newer Macs - MacRumors
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細部に神々が宿り始めた!
そんなiPad OSですが、元となっているのはiOS13で、iPadOSで使える機能はiOS13で使えるような事はたくさんあるようです。
ファイル管理なんかもWWDC19ではiPad OSの項で説明されていましたが、Lightning - USBの変換コネクタがあれば動くようですね。
iPad OSは現在デベロッパーには配布されはじめて様々な機能が明らかになってきましたので、また細かなありがたい変更点が見つけられていくことでしょう。
iOSもメジャーバージョンを重ね、様々な所が改善されてきています。様々なところで「神だ!」と感じるところが増えてきました。
私も秋の正式バージョンが今から楽しみでなりません!iPad、更に使えるヤツになっていきそうですね!!
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