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    さぁ、行って参りました。ACIDMANニューアルバム「ALMA」選考試聴会@大阪!
    それを今回レポートに纏めましたのでご覧くださいませ。

    注意:ネタバレが多く含みますので、不快に感じる方はまことに勝手ではありますがブラウザの”戻る”や×を押して終了していただく事をオススメ致します。









    ■開場から開演


    18時30分、会場。前回「A beautiful greed 先行試聴会」と同じ場所、同じホール
    だったので、段取りにそう変わりは無くて、整理番号順に並ばされて順番に通されました。
    今回は当選ハガキにあらかじめ質問内容を書く欄と名前欄があったので、それをホールに

    入る前に渡して、順番に前から座っていきました。自分が座る席に試聴会のアンケート
    用紙とアルバム「ALMA」のフライヤー、A4用紙3枚が綴じてある持出厳禁の歌詞の計3部
    が置いてありました。

    着いた会場では2145年のPVが流れており、テレビで流れたバージョンより少し始まりと
    終わりが長いバージョンが流れていました。続いてDEAR FREEDOM、ALMAのループでした。
    流してたDVDが良くないのかプレーヤーが良くないのかCDが飛ぶように飛びまくって
    再生されていてこれにはさすがに俺たちかわいそうムードが漂っていましたw

    2度目のDEAR FREEDOMが終わったら照明が変わって、今までのシングル曲の
    サビの部分をちょっとずつ触ったACIDMANダイジェストが流れて、流れ終わった頃に
    司会者としてFM 802の大抜卓人氏が登場。

    皆さん緊張しているでしょう?深呼吸して!
    と会場に深呼吸をさせてスペシャルゲストのオオキが登場。

    オオキは色はなんだか紫のハットに、黒ぶちメガネ、青い格子柄の服にビリビリな
    ビンテージっぽいジーパンにトレッキングシューズを履いていて、
    何故か首元には黒い蝶ネクタイが。
    会場オォオオオオオーって空気に包まれるw

    大抜氏「オオキさんはいつもおしゃれですねー!」
    大木氏「いやいやいや・・・今日はシチョウカイって事で蝶ネクタイをしてきました

    という小ネタのために1日そのスタイルなのかと思いながら話はアルバムの話に。

    この辺りからマジメです!

    ■製作時期の話


    このアルバム曲は全11曲で、曲作り自体は去年の頭くらいからはじめたそうです。
    中でもALMAは頭の中で大分できていて「A beautiful greed」ができた時くらいから
    頭の中で鳴っている音を速く具現化したい、と思っていたそうです。

    その感じから、今年1月に4曲くらい、4月頃に4曲、9月頃に3曲と大体大きく分けて
    3回のフェイズに分けて録音をしていた、という事です。

    ■アルバムの収録時間について


    今回のアルバムは50分未満くらいの収録時間ですが、アーティストの中には70分や
    80分といった作品も結構ある中で、このくらいの収録時間はどうお考えですか?
    との答えに、軽いものなら何個でもいけちゃうっていう風に音楽を食べられるけども
    ACIDMANが描きたい作品はどうしても濃い味付けのものが多くなります。
    なのでこのくらいでおなかいっぱいだと思えるこの位の時間が丁度良い、との事です。

    ■世界観について


    大木の中で映画を作っているような感覚でこのアルバムを作ったという。
    そして一つ一つの楽曲で世界があって、それをまたアルバムというくくりでまた
    ひとつの世界の物語のはじまりから終わりを描けて満足している、と。

    はじめの「最後の国」から最後が始まって、「ワンダーランド」で幻想的な世界に
    つつまれてエンドロールを迎えるような、そういった流れも感じて欲しい、との事です。

    ■試聴会で聴くにあたって


    大木:寝てたら後ろから頭ハタキにいきますから!
    そんで(指を指して)「そーゆうとこやぞ!」っていってやりますから!

    ■個々の曲の聴き所


    注意:
    思い出して書いているので大木氏の発言は自分の中で歪曲しているかもしれません
    大体そんなことをいっていたんだな程度にお楽しみ下さい。
    そして、全曲解説をしたわけではないので大木の一言がない曲もあります。
    感想は大体その場で1回聴いただけで感じたことを書いています。
    ファーストインプレッションで語っています。あしからず。


    01.最後の国(introduction)


    大木:世界で本当に最後の国を考えてみてください。たとえば世界が島国で
    島一つ一つに国があって、騒乱や災害で国家が次々に倒れていって、ついには
    最後のひとつの国になったというイメージで聴いてください。

    ライブの始まりでも十分使えるし、楽曲としても成り立ってて、途中の
    ハンドクラップ(手拍子)は自分たちとスタッフで録音して、ハンディ録音機を
    持ち出して残響が残るホールで録音したり、エレベーターの中とか至る所で
    さまざまな手拍子の音、そして足で地面を蹴る音や、ゴミ箱を蹴る音もとって
    それをどんどん組み合わせていって群集をうまく表現できました。

    【曲の全体像】

    1ギターフレーズが鳴り続けて、おそらくギターのリバース再生音が重なっていき
    ドラムのドンドンドンドンとスネアとバスドラを8分で刻んで扇動していき、
    途中で付点8分がベースとなるクラップ音とリヴァーブ感を存分に含んだ地面を蹴る音
    がステレオ感一杯に音の洪水となって溢れ出す。その中で初めから鳴っている
    ギターフレーズが歪んで狂騒の中で輪郭を浮き彫りにしていく。
    最高潮に達した時にメロディは消え、大木のいう群集だけが取り残される。

    そして、一瞬の静寂の間に物語は繋がれていく。

    【しゃけごんの感想】

    ACIDMANのアルバムの1曲目といえば恒例のインスト繋ぎ。
    A beautiful greedの時に感じた力強さとはまた比べ物にならない位の圧倒的な
    パワーを感じるIntroductionだと思う。

    ACIDMANの音楽の楽しみ方で1フレーズをどう編曲でアレンジしていくのかも考えるのだが
    今回もそれにはうってつけの曲で、その明確に残るアルペジオフレーズが途中で昇華
    されていく感覚がとても気持ちが良かった。

    02.風が吹く時


    大木:言及なし

    【曲の全体像】

    疾走感のあるworld symphonyやREMINDなどに分類されるロックナンバー。
    ギターのオクターブ奏法で奏でられるメロディーがひとつに軸になっていて
    随所にその片鱗を散りばめられている。

    コード感はACIDMANらしいディミニッシュ進行に大木のセンスの良いメロディが乗って
    切なさを出まくっているのには申し分ない。

    それほど極端な緩急は無いが、物語を揺らすほどの緩急は存在する。
    全体的にシンコペーションを意識した譜割となっている。スーパーアッパーチューン。

    【しゃけごんの感想】

    ライブで絶対盛り上がる!そんな曲だと思います。
    まず最後の国からの繋がりがとてもカッコイイ!ほんと一瞬の休符があるだけで
    繋げて聴くと頭の1音のその力強さ、それを持続させ続けるパワーが魅力だと思います。

    ドライドアウトの揺らし方に似てるかな、と思います。そういうのが好きな人には
    たまらない曲だと思いますよ!

    最後の切ないメロディーと切ないコード感と分厚いサウンドに涙がこぼれ出て
    最後の方は歌詞が追えませんでした。

    03.ONE DAY


    大木:ライブでできないと思います。やりたくないです・・・そんなわけにはいかない
    でしょ!というのも、ライブで盛り上がるために作ったんですが、難しすぎて。

    歌いながら弾くのって相当練習がいるんですよ。なので大変です。

    【曲の全体像】

    ONE DAY!とサトマ、イチゴの力強いコーラスが入るド・ロックナンバー。
    随所に見られる細かいギターリフや、歌と反したリズムなどが入っていて
    一筋縄ではいかない曲となっています。

    アルペジオフレーズに低くうねるベースで静かに構えるAメロから
    リズミカルでテクニカルなBメロ、そして感情が爆発するサビ、と
    色々な顔を持つ曲でもあります。

    【しゃけごんの感想】

    ダイジェストで聴いた限り、結構ストレートなロックナンバーなんだろうな、
    CARVE WITH THE SENSEをなぞらえた感じの、と勝手な想像をしてましたが
    それを軽く超えるような構成、サウンドを従えた曲だなと思いました。
    英語詩かな?って思っていた部分が実は「吹き荒ぶ風雪」っていう歌詞だったり
    巻き舌でまくしたてられるようなイカツイマッチョな仕上がりで
    面白く、そして熱い曲になってると思いました。

    04.DEAR FREEDOM


    大木:この曲の歌詞が物凄く時間がかかって、5日間くらいスタジオに篭って、
    たまにオ○ニーして最低な自分とも向き合ってONとOFFをクッキリ分けて自分に
    課して製作していました。DEARとFREEDOMが組み合わさった時にやっとこれだと思えて。

    大抜氏「でもそういう時は他のアーティストさんは旅行に行かれたりしますよ」
    大木:いやー絶対僕はできませんよ、ずっと製作のこと考えちゃいますし。
    かわいいパンダが目の前にいても(DEAR FREEDOMのメロディに合わせて)パンダぁー
    とか歌ってると思いますよ。

    【曲の全体像】

    シングル曲として7月に発売された曲。
    重厚なmadd9のギターにオクターバーで1オクターブ下のフレーズを足したサウンドで
    足元を固めるサトマのサウンド、シンプルな曲構成の中で忠実なドラムサウンドで
    淡々と祈りを込められたメッセージを綴るナンバー。
    途中で6/8表紙に切り替わってアクセントとなり楽曲が揺れるアレンジが秀逸。

    【しゃけごんの感想】

    言わずと知れたシングル曲で、スマートフォン「Xperia」のCFソングにもなった曲ですね。
    サトマが複音で攻めてる曲だ、って感じですが最近では当たり前のように複音を
    かっこよく使いこなしていて、ACIDMANの世界観を引き出す力は凄いなーと思うばかり。

    曲自体もシンプルでAメロとサビではコードも同じだけれども、メロディセンスが凄くて
    コードが呼んでいるメロディーというよりはコードも気づかなかったメロディという
    ような気がします。

    05.ノエル


    大木:ストリングスを大々的に取り入れました。決まり事ではないけれどギターとベース、
    ドラムだけで構成しているものを作るって思って作っていて、ストリングスという楽器に
    負けたくなくて、自分たちだけでやれる事だけを使って作ろうとしていたんですが、
    この曲は最後に録ってたんですが、もういいや、って。やっちゃえって。

    そんな感じでストリングスを使いました。

    【曲の全体像】

    ストリングスとアコギが世界を枠付けてるほど重要な曲。
    ストリングスが味付けで使われているのではなく、裏でリズミカルに伴奏として存在する
    今までのACIDMANには無い使われ方をした、ファンの間では賛否のありそうなアレンジ。

    短調でリズミカルに鳴らされるストリングスとアコギのコードに綺麗なメロディが載って
    幻想的な世界を作り出していて、終末観が漂う歌詞に悲哀が漂う。
    しかし歌詞の9割を消化した所で曲は一変する。

    暖かなコード感に変わり、ドラムやギターは一気に感情を爆発させる。
    歌詞は「ラララ・・・」だけで構成されて何もかもが交わってひとつになるようなそんな
    印象を受ける。アルバムの中で一番作品性が強いと思われる。

    【しゃけごんの感想】

    全体像と主観がもう入り混じって本当にすいませんの世界なんですけれども
    なんといってもストリングスの使い方が今までとまるで違うのが特徴ですね。

    towardやプリズムの夜、OVERなどでもストリングスは使われていましたが
    その使い方はコード感を出すためのロングトーンとメロディーを奏でる使い方が
    主でしたが、今回は曲のド頭から、歌と一緒に主張したリズムを持って曲に
    アプローチしている所。エッセンスで使う、じゃなくてもうこの曲は
    ストリングス無しでは成立しないような使い方がしてあって、

    ライブでは同期でやるんだろうけど、武道館くらいはストリングス隊と一緒にやって
    欲しいなと切に思う曲ですね。

    あと、物語がとても深い。HUMの持っている重厚な世界観くらい深いです。

    HUMの爆発のさせ方はマイナーがよりマイナーだったので意味合いはおそらく
    もっと深く、だったかと勝手に思ってはいますが、
    今回のノエルはマイナーから押さえつけられてのメジャー、そして達観。toward的感覚。
    ひとつの曲でしかも短めの曲でここまで変化のある曲は今までにないかも。

    大木のハイトーンも体に染み渡ります。なかなか、聴き応えのある1曲ですね。

    06.ALMA


    大木:この歌詞を読むたび、なんて素晴らしい歌詞を書く人なんだ、って客観視して
    しまいます。過去の自分だったら「重ねた指のその温かさに約束しよう」なんて絶対
    出てこなかったし歌わなかった。この曲があったからこのアルバムができたし、
    表現の幅が広がったと思う。

    チリでALMA望遠鏡を見てきた時に、星の輝きや自然を目の当たりにできた事は大きくて、
    自分が想像でしか語ってこれなかった表現は間違いじゃなかったと自信が持てた。
    これからの糧にもなっていくんじゃないかなと思います。

    【曲の全体像】

    全体的に明るい曲調で、宇宙のスケールから手に取るあなたにまで及ぶ壮大なラブソング。

    マリンバを逆再生させた温かみのあるコード感のサウンドから物語は始まり、
    心の洗われるようなアルペジオ、綺麗とは違うがまとまりのある歪んだベース音に
    タイトなドラムが合わさって小気味良いオケの中で美しいメロディが融合して
    エモーショナルかつとても美しい世界観を持つ曲となっている。

    ラストサビのメロディを生かした3つのパターンのコード進行はとても秀逸。

    最後は音が空に向かって解放されて降り注ぐような幻想的なサウンドで幕が下りる。

    【しゃけごんの感想】

    一番初めに聴いたのはROCKIN ON JAPANフェスの放送の音源でした。
    手のひらから流れ出した音がどんどん周りに伝わって大きくなっていくようなそんな印象
    を受けました。泣けます。

    CD音源よりライブ音源の方がかっこよくて、実際ライブで聴いたときの迫力と説得力は
    折り紙つき。

    大木が気持ちよさそうにメロディーを繋いでいく姿を見てまた感動。

    ♪世界の夜に降り注ぐ星 すべての悲しみ洗う様に♪のあの心揺さぶられる感覚が大好きです。

    このアルバムはそれぞれの個性が色濃くせめぎあってる中でこのALMAがアルバムタイトル
    になっているというのは、このスケール、サウンド、暖かさ、包容力のすべてがあるから
    かと、また勝手に思っています。

    07.真っ白な夜に(Instrumental)


    大木:言及なし

    【曲の全体像】

    ダイジェストで聴かれるサビのあのギターフレーズがメインとなっているインスト
    ナンバー。静かに鳴らされるメインテーマから曲は色々な肉付けをされていき
    ふわふわと浮遊感をもって奏でられていく。

    途中浮遊感は何か物質変化をもたらし一本の激しい滝のようなものに変化を遂げ
    フレーズが流れ出る。

    【しゃけごんの感想】

    PVがほしい!そんなインストナンバーになっています。
    最近のインスト曲は、2フレーズだったり、結構淡々と続くものが多かった中で
    今回はメインテーマを活かそうといろんな試みが音に現れていて聴いていて楽しい。

    途中で廻る巡る~の一瞬だけとても太い歪みのギターが入る感じがこの曲にも
    生きていて、楽曲を盛り立てるのに一役買っていて、メリハリが聴いて

    聴いていて心地が良くて感情が揺さぶられることは間違いないと思います。

    08.レガートの森


    大木:ガットギター、クラシックギターって言ったらわかるかな?ペンペケポーン!
    みたいな、口でもうこれ以上のガットギターを例える表現は無いくらいのが出ましたが
    そのガットギターの音が凄く活きてる曲で、さまざまな打楽器に挑戦してて

    面白いラテン調の曲ができたと思います。

    【曲の全体像】

    まさにラテン調を作ってみました!といわんばかりの曲。
    ドラムも入っているが、さまざまな民族楽器の音が常になっていて、
    ラテンのキメのリズムもばっちり決まっている。

    ギターソロが有り、曲調に合った温かみのあるフレージングが気持ちいい。

    曲のコードはACIDMAN!なディミニッシュ進行で切なさも入り混じっています。

    楽曲は最後打楽器を残してフェードアウトして、ダンスチューンに姿を変える。

    【しゃけごんの感想】

    いわゆるラテンロックに最終的になっていくんだけれど、生音の音の強弱の上手さが
    引き立っていてよくできていると思います。

    ダンダッダッダ!みたいなキメが決まってます。

    ラテンだけにとらわれてしまって、そこまで感想を持たなかったです(汗)

    ただ、Final Dance Sceneと繋がっているとは予想していませんでした。

    09.Final Dance Scene


    大木:言及なし

    【曲の全体像】

    言葉遊びが主体のダンスチューンロックナンバー。

    ブリブリとしたチョッパーサウンドとタテノリなドラムが加わって
    リズミカルな詩が乗っかって軽くラップ調なサウンドに仕上がっている。

    サビではコーラスで♪Final Dance Scene♪と入って言葉でまくし立てる。

    休符が意識されていて、ガッチリと全パートがユニゾンするサウンドはとても骨太。

    大木の裏返りそうで裏返らないギリギリのラインを攻めるボーカルと
    厚みのあるサウンドで聴いてる者も力がおのずと入りそうなそんなナンバー。

    【しゃけごんの感想】

    ダンスチューンというのが正しいのかどうかはわからないけれど、リズムに重きが置かれ
    ていて、非常に押しの強い曲だなって印象でした。

    ダンスナンバーにしてはFREE STARのようなポップさは無くて、とても硬派。

    サトマのDistanceの間奏で披露されたチョッパープレイが活きていて、とてもテクニカル。

    よくぞこのような曲を入れたね!ってくらい毛色が違うので、バラエティ豊かな表情を
    持つアルバムと一役を担っている感はあります。

    10:2145年


    大木:この曲はワンダーランドを作ってる時にその作品で出会った登場人物、

    正確には人じゃないけど、そのロボットの彼に「君の人生はどうだったの?」
    「そうかそうか・・・そうだったのか」って聴きながら話を紡いでいったらできた曲です。

    宇宙とかそういうSFって好きでやってるんですけども、こういったロボットに
    心を持つといったSFってのは初めてでやってみたかったお話です。

    この曲はとてもベースラインが素敵で曲に合ってるベースラインなんだけども
    この曲がこんなイメージで・・・ってメンバーに披露した次の日にサトマが
    「あの曲のベースラインこんなのでどうだろう?」って考えてくれたのが正しくソレで!
    非常に気に入っているんですよ。

    ワンダーランドとは繋がっているし、物語上の繋がりもあるので、その辺りにも
    注目して聞いてほしいです。

    【曲の全体像】

    挙げられている通り、ベースラインが非常に見事で世界観を引き出す最大のポイントに
    なっている曲です。

    切なさの入り混じって穏やかなナンバーで淡々と語られていくが、途中で急変。

    ギターとベース、ドラムがポリリズム的に音を鳴らしてまとまっていた線に綻びが
    出るかのように事態が変容して、穏やかで柔らかかったサウンドに芯が通って力強い
    サウンドとなり、切なく鳴らされていた♪自分に良く似たロボットはいつも泣いてた~♪
    部分が慟哭の叫びへと変貌を遂げ、心を剥き出しにしたまま存在価値を分かち合おうと
    どこを触られても叫んでしまうようなヒリヒリとしたようなテンションで物語は
    紡がれ、どこかに希望の光を見出したい、というような一縷の望みを提示しながら
    物語はエンドロールに突入する。

    【しゃけごんの感想】

    RADIO DRAGON内「DOORS」で先行配信された曲ですね。

    初聴でいきなり「サトマ凄すぎる」と驚嘆してベースラインにぞっこん(死語)でした。

    この感想やレビューをここまで読んでくれた方ならおそらくもう解ると思いますが
    詩は後回しな人間なんですが、この曲に関しては早い段階で詩から世界を想像できた曲
    かなと思います。ロボットの恋、いや心の通い合わせるお話、人間ですら心を通い合わ
    せるのは難しいのにロボットとかになると利口過ぎてほんと理解できなさそうな。

    曲が大きく動き出した部分だとか鳥肌の連続で、ヒリヒリした感覚ながらボーカルは
    ずっと淡々と歌い続けるのが、ロボットのどのようにもできない部分を表しているのか
    とか勝手な思いつきが絶えない、色々と想像できて面白い曲だと思います。

    11.ワンダーランド


    大木:アルバムの最後を飾る楽曲で、とても幻想的な曲になっています。

    【曲の全体像】

    アルバムのラストを飾る壮大なバラード的な曲。

    2145年の終わりから一瞬の間を置いて幻想的なアルペジオから始まる。

    音数は少なく、洗練された音が鳴らされ、暗い蛍火に照らされたような
    そんな世界観の中で、物語は次第に開いていき、まばゆい光に照らされた様な
    サビに包まれ♪This wonderland exists in the dream♪と物語を集約して
    救いの光が照らされたような暖かいサウンドが包む。

    そして♪This wonderland is not a dream♪と魔法を解き、その余韻に浸りながら
    洗われるような美しいコーラスとともに物語は終演を迎える。

    【しゃけごんの感想】

    アルバムの終わり、という大きな役割を担える曲に仕上がってると思います。

    turn aroundや廻る、巡る、その核へ、and worldのようにそのアルバムを

    集約する器としての華やかさ、強さ、包容力があって、泣ける曲だと思います。

    サビが大木とギターだけになって鳴らされている部分などグッと来る所がありました。

    ■大木への質問コーナー


    Q:大木さんはなんでヒゲを生やすようになったんですか?

    A:何よりも楽なんです。シェービングフォーム買わなくていいし!シェーバーを押し
    当てて痛くなることもないし、整えるだけで済むんで!シェービングフォームを
    買わなくていい!これです!

    Q:なぜライブで曲が終わる毎に言う「ありがとう」が関西弁風なのですか?
    A:一番親しい仲間が関西の人が多くて、よく照れ隠しとかにちゃうやん!?みたいに
    関西弁で言うことが多いじゃないですか。なんかそういうのの感じであり↑がと↓うって
    言ってしまうんです。正確にはあ↑りが↓とうですよね。

    あと2問忘れちゃった!情報求ム!

    ■チリに行ってきた大木の写真


    チリで大木が色々写真をとってきてそれを見せるコーナーがありました。

    塩湖の写真に、リャマかアルパカかわからない4匹の動物が等間隔に映ってる写真、
    地面と無数の星が移っている幻想的な写真とALMA望遠鏡の写真。

    ディレクター柿本ケンサクさんが、数分置きに見られる流れ星を見るたび
    「あぁ大木君流れ星だよ!また流れたよ!」って嬉しそうに話していた話や
    笑顔で映る現地の子供たちの写真を見せて、「とても笑顔でしょ?でもカメラを下ろした
    瞬間から手をだして[んー!んー!]って言ってくんの。何かな?って思ってたら
    お金をせびってきてた。だからこいつら営業スマイルだよ!」と現地の貧しい話も。

    あと、その辺にポツンとある家にリャマかアルパカか分からない動物が普通に飼われて
    いて「リャマ!」って呼んだら一斉に振り向いて可愛かった、という写真も披露。

    現地にいったらぜひ「リャマ!」って呼んでみてください、との事。

    そんな写真を額に入れて大木のサインを入れたものを4人にプレゼント。

    私は外れてしまいましたが、女性の方4人が当選されて、選ばれた順番から
    手渡しされて、握手をして、当選者の方には感想を聞いておりました。

    その流れで、なんと沖縄から来ている人もいるという事で、という話の流れから
    沖縄から来ている人に手を上げさせてその方々にピックをプレゼントするので
    残ってくださいと引き止めていました。うらやましい!!

    -

    そんな色々ありまして、19時から始まった試聴会は20時50分にて終了。

    とても内容の濃い、楽しいものでした。アルバムが出たらぜひ皆さんも

    触れて聴いて見てください。新しい発見があるかもしれません。
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